WORKS

　

氷見の民宿 2.0

次世代観光のあり方を見据え、年齢や身体的ハンディキャップの有無に関わらず誰もが気兼ねなく旅行を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」を取り入れた宿をつくりました。建築、運営ともに大きくメスを入れた、民宿「湯の里いけもり」のリノベーションの計画です。

場所は富山県氷見市。富山湾に面し、レジャー客を迎えるために民宿文化が根付いた町です。海岸線からほど近く、里山に埋もれるように「湯の里いけもり」はあります。本計画では建物のおよそ1/3を改修し、新しいエントランスとロビー、4名定員の客室を2つ、そして貸切露天風呂を設けました。

時代と客層の変化のためか、はたまたコロナ禍のためか、地域観光にぶら下がり続ける宿と利用者のミスマッチは否応なしに広がっているように感じます。運営だけでその差を埋めるには限界があるでしょう。宿泊施設自体が目的地になり、主体的に集客を得ること。それこそが私たちが目指した姿であり、ひいては民宿文化の版図を守ることにつながればと期待しています。

湯の里いけもり別館 天座HP ： https://amaza-sora.jp/

総合プロデュース ： グリーンノートレーベル(株)

　

貸切露天風呂

「車椅子のままでも入れる露天風呂」として、北陸では初となる温浴設備を導入しました。
簡易なレバー操作によって浴槽の底がエレベーターのように昇降し、床とフラットになります。