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袖振り合う雲形カウンター

富山駅前エリアにある雑居ビルの一室を、日本トップクラスのフレアショーが楽しめるバーにリノベーションしました。落ち着いたバーの一面を持ちつつも、時には客同士の一体感と笑顔に溢れるお店です。

「袖振り合うも多生の縁」と言うように、まさにそんな小さな接点から縁を紡ぐお店を目指しました。従来の一文字型カウンターでは、客同士の接点は最小限になります。そこで、隣の隣、さらには端から端まで緩やかに関係性が連続していくように、雲形のカウンターをつくりました。これにより、隣席を飛び越えた一期一会のシーンが日々織りなされています。一方、木毛セメント板による天井は、調湿、吸音、消臭など、お客さんにもお酒にも優しい環境効果をもたらしています。また、厨房に向けて段々と高くすることで、ショーの舞台性を高めています。

コロナ禍を経て、SNSでの交流やアプリでの出会いが台頭する時代。リアルの価値が問われています。対面して分かち合う楽しい時間を思い出し、そして新しいバー文化を拓くお店になってくれればと思います。

BAR DOPENESS Instagram：https://www.instagram.com/dopeness_toyama/

　

鱗型の天井は街路にお店をアピールします。既存の大きな窓をシンボリックな看板として、2階である不利を転換しました。