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桜並木の家
House – SAKURA LINED

環境と共生する建ち姿
富山市の中心部を流れるいたち川沿い、桜並木に面した狭小地に建つ住宅です。
素敵な借景、川からの涼風、西日の遮蔽、対岸からの目隠と、桜の木は求めに応じて開くことと閉じることを両立させる、カーテンの様な環境装置になります。この恩恵を最大限に受けるとともに、街路に圧迫感を与えない高さとするため、深々とお辞儀するように桜並木へ重心を傾けました。敬意を払い、心身の距離を詰めるこの行為に似た建ち姿が、環境と共生する鍵になっています。
大きな建築には副作用も多くあると考えています。私有の面積が小さくても、敷地を飛び越えた大きな地形の中で家を考えることで、開放的な居場所をつくることができました。










DATA
- 竣 工| 2025.3
- 所在地| 富山県富山市
- 用 途| 住宅
- 構 造| 木造 2階建
- 延床面積| 77.47㎡(23.44坪)
- 構造設計| なわけんジム 名和研二
- 施 工| 米井建設(株)
- 写 真| dotDUCK(株)